本来の自分を感じたいとき読む「人生の目的の見つけ方」by カッチャマン

人生の岐路で出会う人は忘れないものです。自分の生き方に影響を与えた人ならばなおのこと。

私にも何度か人生の岐路がありました。
現在の私がここでこうしていることにもっとも大きな影響を与えてくださった方のお一人、カッチャマンこと勝屋久先生の本をご紹介します。

Keiko

ここからはいつも通り、感謝と敬愛の気持ちを込めて「カッチャマン」と呼ばせていただきます!

目次

カッチャマンとの出会い

この本の著者、カッチャマンと最初に出会ったのは2014年のことでした。

当時の仕事でたまたまご一緒する機会があって、その時の第一印象が「すごいエネルギーを放出してる人だ」でした。打ち合わせの部屋に入る前から漏れ聞こえる声、ドアを開けた瞬間のインパクトに圧倒されたことをよく覚えています。

Keiko

カッチャマンのそのエネルギーは熱を帯びているだけではなく、何かを見通すような、まっすぐで透明な、なんだかドキッとして居心地の悪さを感じるような、そんなパワーがありました。

その時の私は、会社で働きながらキャリアカウンセリングの学びと実践を深めているところでした。

「人」に関わりその人が望む人生を実現する伴走をすること。
関わる私が自分自身とも向き合い続け、自分のことを知っていくこと。

こうしたことにとてもやりがいを感じ、このまま会社で働き続けるか、または人の伴走をする仕事に舵を切っていくのか・・一人悩んでいた頃でした。

カッチャマンといると、自分の外側が本来の自分ではないもので覆われているような、そんな不思議なことに気がつくようになりました。

私は一体何を身につけているのか。会社員としての安定、収入、長く働いた会社での立場・肩書き、漠然とした不安。そういうものにモヤモヤと包まれている自分がいました。

本来の自分は何をしたいのか、何者なのか。
そんなメッセージをいつもカッチャマンから感じ受け取って、自分に問い続け、玉ねぎの皮を一枚ずつむいていくように、本当の自分の声に耳を澄ませました。

その結果、コロナ禍1年目というまったく先の見えないタイミングで、独立するという大きな選択をしました。

その後も何かとカッチャマンのお仕事をお手伝いさせていただく機会に恵まれ、私が退職した今もご縁が続いています。

「自分を生きる」とは自分の本音を知ること

この本でカッチャマンが一貫して伝えているのは「自分の外側ではなく内側に、自分の人生にとって大切なものがある」ということ。

「お兄ちゃんなんだからちゃんとしなきゃ」のように、子供の頃に周囲の大人から言われ続けていたことは誰にでもあります。自分の本当の気持ちとは違う振る舞いをすることで、褒められたり物事がうまくいくことがわかると、それがその人の観念(思い込み)になっていきます。そのうち自然と、自分の本心よりも周囲の期待に応えようとがんばるようになってしまいます。周囲が期待する自分を作り上げるために、勉強をして資格を取得したり、肩書きにこだわったり。

このように自分ではない何者かになろうとし続けることを、カッチャマンは「偽ダイヤ」を身にまとうと表現しています。偽のダイヤモンドで着飾る自分。初めてカッチャマンのこの言葉に触れたときに、偽ダイヤでいっぱいの自分に気がつき、ものすごくショックを受けました。

偽ダイヤに気づいたら、まず自分の内側の声に耳を澄まし、自分の内側と繋がってみる。そうすることで、「本当はこうしたかったんだ!」という自分の本当の声が聞こえてきます。そしたらその本音の声の通りに生きていけばいいんです。

子供時代のことは時間を巻き戻すことはできないけれど、これからどう生きるかは自分で選べます。

この本の中で、カッチャマン自身が何度も何度も自分の偽ダイヤに気づき、向き合ってきたことが書かれています。ときには痛い目にあって初めて偽ダイヤに気づくこともあれば、大切な人との対話で気づくことも。読者側の胸がちくちく痛くなるような、飾ることなく書かれたとても生々しいカッチャマンの生き様から、自分の中にある自分の声と向き合うことの難しさと大切さが伝わってきます。

自分が偽ダイヤを身にまとっていると気がついても、長年身につけていたものをすぐに手放すことも難しいものです。また、一度偽ダイヤを取り外したと思っても、また別の偽ダイヤの存在に気づいたり、自分の状況が変わって知らず知らずのうちに全く新しい偽ダイヤをまとっていることに気付いたり。

偽ダイヤを身につけながら自分以外の誰かとして生きることもできる。偽ダイヤを脱ぎ捨てて本当の自分で生きていくこともできる。あなたはどう生きたいですか。それをこの本は問い続けています。

カッチャマンからの愛のメッセージ

大切なのは偽ダイヤをゼロにすることではなくて、そういう自分に気づくこと。そしてそのたびに、自分の内側とつながって本音を聴きにいくことです。自分でわからなければ信頼できる人に心のうちを聴いてもらい、気づかせてもらえばいいんです。

Keiko

私もあらたな偽ダイヤに気づくたび、この本を手に取って読み返しています。

最後に、私の一番好きな箇所、カッチャマンからの愛のメッセージを引用します。

自分が不完全であり完全な存在であることを認めると、相手のことも認められるようになる。いつでも自分ができることは、遠慮なく差し出し、出来ないことは助けを求める。そうやってお互いが助け合い、才能を認め合い、存在を受け取り合う。

僕はそういうつながりの世界に住みたい。

「人生の目的の見つけ方」(著者/勝屋久、発行/株式会社KADOKAWA、2020年)

私もこういうつながりの世界に生きたい。心からそう願っています。

「自分の本音」「偽ダイヤ」など気になるキーワードがあったらぜひ手に取ってみてください。

人生の目的の見つけ方

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

気に入ったらシェアしてね

コメント

コメントする

目次